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琵琶湖

滋賀県の中央にある日本最大・最古の湖です。面積は約670平方キロメートルで、最大水深は104メートル、湖岸線延長は240キロメートルに及びます。大小約460本の河川が流れ込み、瀬田川と琵琶湖疏水から流...

旧南郷洗堰

琵琶湖から流れ出る唯一の河川・瀬田川は、古来より水量の調整が難しく、幾度も水害に見舞われてきました。旧南郷洗堰は、明治29年(1896)の琵琶湖大洪水を契機に、翌年に日本人技術者によって建設されました...

出島の灯台

高さ約8メートルの木造の灯台です。この辺りは古くから船大工が居住し、船の修理や風待ちのための船の出入りが盛んでした。また、琵琶湖の最狭部であることから、岩礁も多く船の事故が絶えなかったため、明治8年(...

堅田の落雁

近衛信尹が選定した湖国近江を代表する8つの景勝地「近江八景」。そのひとつ「堅田の落雁」は、湖に突き出してたつ満月寺の浮御堂と、その中天に列をなして群れ飛ぶ雁の姿を主題としています。...

逆さ観音

上田上桐生にある、逆さになった観音菩薩の磨崖仏です。 下流の「オランダ堰堤」建設の際に、石材を採掘したため背後が削られ、逆さに倒れてしまったといわれています。「身を削られ、逆さになっても、地元を大洪水...

オランダ堰堤

田上山一帯は、古くからヒノキの良材の採れる山として知られ、藤原京や平城京の造営、東大寺の建立の際に多量の材木が切り出されました。そのため花崗岩で形成される地表はむきだしとなり、かねてより治山・治水が最...

大戸川の千石岩

大戸川の流れが大きく曲がっている場所に、「千石岩」と呼ばれる巨大な岩があります。この岩に水が当たることによって、堤防の決壊が免れ、千石(およそ2,500俵)の米が助かることからこのように呼ばれています...

牛尾越

大津市国分から牛尾山を経て、京都市の山科区小山へ至る道です。古くから牛尾山中の牛尾観音(法厳寺)への参詣道として利用され、現在は絶好のハイキングコースにもなっています。牛尾観音は、京都・清水寺の音羽の...

富川磨崖仏(耳だれ不動)

鹿跳橋から信楽方面へ3km、道路の左手下の小さな不動橋を渡り、山道を20分ほど登ると磨崖仏の前に出ます。高さ20mもの岩壁に、阿弥陀如来を中央にして観音・勢至の両菩薩が刻まれ、阿弥陀三尊をなしています...

長等山の千石岩

「千石岩」の名の由来はさまざまで、巨岩が米俵千石(約2,500俵)を積み上げたような形だからとも、岩面が米俵千石を並べられるくらい広いからとも、また、まだ琵琶湖が今よりもっと広かった頃、この岩に千石積...

一老坊の銅鐸

高さ90.9cmの大型の袈裟襷紋銅鐸で、およそ2000年前の製作と考えられています。 江戸時代後期、1806年に寺部村一老坊(現在の石山寺四丁目付近)の水田から出土し、現在は重要文化財に指定され石山寺...

鹿跳渓谷

琵琶湖から南流する瀬田川は、田上関津町を過ぎるあたりから下流の鹿跳橋のあたりまで、両側に山がせまっています。このため川幅は非常にせまく、急流に洗われた岩は変化に富むものとなっていて、水瓶のような小さな...

大津算盤

大津算盤は、東海道筋の大谷町から追分町までのあいだで大津絵や縫針などとともに、大津を代表する特産品のひとつとして売られていました。大津算盤の由来は、慶長17年(1612)に長崎奉行・長谷川藤広にしたが...

旧逢坂山トンネル

全長664mのトンネルで、京都=大津間に鉄道が開通した明治13年(1880)の完成です。当時、鉄道の敷設工事は英国人の指導をあおぐことが一般的でしたが、このトンネルは日本人のみの手で施工された国内最初...

小舟入の常夜燈

江戸時代の大津港には、いくつもの「関」と呼ばれる荷揚げの場がありました。多くの船が発着し、その湖岸には航路の目印となる常夜燈が立てられていました。小舟入の常夜燈は、文化5年(1808)の建立で、高さは...

如意越

三井寺より、如意ヶ岳を越えて京都・鹿ヶ谷に至る道です。大津から京都へ出る山越えの間道として、三井寺の僧侶などによく利用されました。また、源平争乱、南北朝の内乱といった戦乱の際には軍勢が行き交い、戦場と...

小関越

逢坂越の北側の山中を、三井寺町から藤尾奥町へと抜ける間道です。およそ4kmの短い間道ではありますが、古代より京都と近江を結ぶ道として頻繁に利用されてきました。小関越の名称は、逢坂越の「大関」に対してそ...

山中越

滋賀里から志賀峠を越え、山中町を経て、京都・北白川へ至る道です。「志賀の山越」とも呼ばれ、大津と京都をむすぶ最短路として平安時代から利用されてきました。『古今和歌集』など多くの和歌集に詠まれ、近江の歌...

とくとくの清水

俳聖・松尾芭蕉は元禄3年(1690)4月、幻住庵に入り、この清水を使い気ままな自炊生活を送りました。芭蕉俳文の代表作『幻住庵記』には、「たまたま心まめなる時は、谷の清水を汲みてみづから炊ぐ。とくとくの...

唐崎の松

唐崎神社の神木で、「琵琶湖の霊松」とも呼ばれる一本松です。 社伝によれば、天正9年(1581)に大風で松が倒れ、これを惜しんだ大津城主・新庄直頼らが同19年(1591)にその松の実生を植えたと伝わりま...

旧膳所城下町

江戸時代、徳川家康は大津城を廃城とし、新しく膳所城を築きました。これは大津を商業都市、膳所を軍事都市として役割を分けるためであったと考えられています。 膳所の城下町は、西庄村・膳所村・別保村などの5つ...

志賀の大仏

都と近江を結ぶ志賀越えの道沿いに立つ石造の大仏です。 大きな花崗岩に像高3.1mの阿弥陀如来坐像が彫られています。鎌倉時代(13世紀頃)の作とされ、優しさにあふれた表情で、体部もどっしりとしています。...

大津絵

大津絵は、江戸時代初期の寛永年間(17世紀前半)頃から、東海道大津宿の大谷町・追分町で売られていた民画です。素朴でのびのびとした描線や、寓意を含んだユーモラスな画題などで親しまれました。 松尾芭蕉の句...

粟津晴嵐

近江八景の一つ。東海道の膳所から瀬田までの松並木を描いた『粟津の晴嵐』は、強風に枝葉がざわめく様子から「晴嵐」と言われたそうです。現在、この場所では「粟津の晴嵐」の風景を復元した松並木の連なる遊歩道を...

瀬田の唐橋

瀬田の唐橋は、「勢多橋」とも書きます。古くは壬申の乱(672年)における激戦の舞台として登場します。その後、東国から都入りする際の瀬田川に架かる唯一の橋として交通の要所となり、戦争の際には常に軍事目標...

石場の常夜燈

石場の常夜燈は、幕末の弘化2年(1845)に建てられたもので、石場と対岸の矢橋(やばせ)間の渡し船の目印とされました。高さ8.4mの大型の常夜燈の基壇には、大津・京・大坂などの船仲間の名が刻まれていま...

琵琶湖疏水

京阪電鉄三井寺駅のすぐ北側を流れる疏水運河。京都への飲料水の供給と灌漑、水運、発電を目的として明治18年(1885)6月2日に着工、約5年の歳月をかけて明治23年(1890)4月に完成した(第2疏水は...

護法社(護法善神堂)石造橋

護法社前の放生池に架かる石造反橋で、橋桁の刻銘により享保10年に建造された。木造橋を模した幅約3.4m、長さ約10.5mの大規模なもので、意匠も優れ、昭和23年(1948)に国の重要美術品に認定され、...

光浄院庭園

国宝・客殿の南に広がる池泉観賞式の庭園。江戸時代の作庭書『築山庭造伝』(前編)にも名庭として紹介されている。池中に石橋を架けた中島(亀島)や夜泊石を設け、山畔には立石を組んだ枯滝を配する。池が客殿広縁...

村雲橋

智証大師が、この石橋を渡ろうとしたとき、大師が学ばれた中国・長安の青竜寺が焼けているのを察知され、さっそく真言を唱え閼伽水をまくと、橋の下から一条のムラ雲が湧き起り西に飛び去った。その後、青竜寺からは...

園城寺天狗杉

金堂前には目通し周囲約4mに及ぶ杉の巨木がそびえている。修行僧が一夜のうちに天狗になって飛び去ったとの伝説から「天狗杉」と呼ばれている。樹幹の先端部は落雷により枯れた状態となっているが、全体に枝葉が繁...

善法院庭園

善法院は三井寺の6碩室のひとつとして格式高い子院で、面積2,681平方メートルの庭園は昭和9年(1934)に国の名勝・史跡に指定されていたが、昭和16年(1941)の集中豪雨による山津波で土砂に埋没し...

唐院探題灯篭

智証大師御廟である唐院へと向かう参道沿いには、歴代の探題によって奉納された石灯籠が立ち並ぶ。...

無名指燈籠(金堂前)「大場灯壇」

金堂前にある石燈籠。寺伝によると大津の地に遷都された天智天皇が、天智7年(668) に三井寺と関係の深い崇福寺を創建したとき、空から美しい花々が降り注いで祝福したという。これをみた天智天皇は、大化の改...

子育て観音

子育てに悩んでいる親御さんにご利益ありと言われています。

めかくし石(宝塔)

多宝塔の西側に立つ、高さ約3.4mの単純で素朴なかたちの石造宝塔。鎌倉時代の作と言われ、「めかくし石」と呼ばれています。...

神木(天狗杉)

石山寺のご神木。草創期の一本杉と言われています。

良弁杖桜

硅灰石の手前の向かって右側にある八重の山桜は、良弁杖桜と呼ばれ、石山寺の開基である良弁僧正の杖が根付いて育ったと伝えられています。...

安産の腰掛石

高床式に建てられた経蔵の束の一部は、露出した硅灰石の岩盤に直接立てられていますが、その束を抱くように岩盤に座ると安産になると伝えられています。...

くぐり岩

穴をくぐると願い事がかなうとされるパワースポットです。

硅灰石

硅灰石は、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のために変質したものですが、石山寺のように雄大な硅灰石となっているのは大変珍しく、国の天然記念物に指定されています。「石山寺」という寺名はこ...