オランダ堰堤

田上山一帯は、古くからヒノキの良材の採れる山として知られ、藤原京や平城京の造営、東大寺の建立の際に多量の材木が切り出されました。そのため花崗岩で形成される地表はむきだしとなり、かねてより治山・治水が最大の課題とされてきました。
オランダ堰堤は上田上桐生町の草津川上流に築かれた砂防ダムで、明治22年(1889)の完成です。明治新政府に招かれたオランダ人技師のヨハネス・デレーケの技術指導によって造られたため、この名で呼ばれています。設計は日本人技師の田辺義三郎です。幅32m、高さ5.8mで、花崗岩の切石を13段から16段積み上げて流水量を調節しています。

指定区分
市指定史跡
時代
明治22年(1889)
構造
幅32m、高さ5.8m

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