園城寺金堂

三井寺の総本堂。正面、奥行とも23mをこえる堂々とした仏堂で、重厚さのなかに檜皮葺の屋根が軽快で美しい名建築として知られている。内部は、外陣・内陣・後陣に区切られ、本尊・弥勒仏を安置する内陣中央は床を張らず一段下げて土間にするなど伝統的な天台系密教仏堂の形式を伝えている。現在の金堂は、豊臣秀吉の正室北政所によって再建されたもので、慶長4年(1599)2月に着工し、翌年3月には完成しており、この大建築を一年あまりで建設するという当時のすぐれた建築技術には目を見張るものがある。現在、内部には円空仏や尊星王像をはじめ多くの仏像が安置されている。

指定区分
国宝
時代
桃山時代(慶長4年 1599)
構造
正面七間 側面七間 一重 入母屋造 向拝一間 桧皮葺

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