早尾神社

長等山の中腹に鎮座し、入母屋造の本殿に建速素戔嗚尊を祀ります。また相殿には猿田彦を、向かって左の児大友社には大友皇子の子・大友与多王を祀ります。社伝によれば、貞観年間(859〜877)、智証大師円珍が三井寺を再興したとき、坂本の日吉大社の早尾社を勧請し、三井寺の鎮守にしたのが始まりと伝えます。また、『近江輿地志略』によれば「日吉中七社の早尾と同神なり、旧説に、早尾明神は、是崇福寺の鎮守の神なり、今の地に鎮座の事詳ならず。僧徒の曰く、本地不動明王なりといえり。」とあり、境内の南側谷下に鎮座する山上不動尊とは、神仏習合の関係にあったことがわかります。

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