膳所焼美術館

膳所焼は、小堀遠州の七窯の一つに数えられる焼物で、主に茶入や水指などの茶器として製作・使用されてきました。寛永年間(17世紀初期)の記録にも見られることから、膳所藩主の御用窯として出発したものと考えられます。広くは、膳所藩領内で焼かれた焼物の総称であり、大江焼・国分焼・瀬田焼なども含まれます。
膳所焼美術館は、現在の膳所焼窯元・岩崎家の蒐集品をもとに昭和62年(1987)に設立されました。江戸時代初期の古膳所茶入・水差・茶碗を中心に、近江の窯で焼かれた古陶磁、さらに膳所出身の日本画家・山元春挙の絵画作品を展示しています。

指定区分
時代

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