なべ塚の碑

幕末〜明治維新期の探検家・松浦武四郎の愛用の鍋を埋めて建立したものです。明治16年(1883)7月の建立で、三井寺観音堂西方の台地に立ちます。
松浦は弘化元年(1844)、蝦夷地に入って全島を探検、調査し、のちに『三航蝦夷日誌』『蝦夷大絵図』等を著しました。維新後も重用され、明治2年(1869)開拓使判官となり、同地を「北海道」と改称し、また同地の国郡名や境界の制定にも従事しました。
碑文によれば、松浦は晩年、役行者がひらいた修験道の霊場・大峰山の参拝道修復にたずさわっており、その大峰山が三井寺の管下にあった縁で、蝦夷地探検中に愛用していた炊事用の鍋を三井寺に埋納したものといいます。

時代
明治16年(1883)

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