比良明神影向石

志納所を過ぎ、明王院の前に位置する比良明神影向石は、良弁僧正と比良明神が出会った場所とされています。
「石山寺縁起絵巻」によれば、東大寺の僧良弁僧正は、聖武天皇に東大寺の大仏建立に必要な黄金の調達を命じられ、金峯山に籠って金剛蔵王の夢告を受けてこの石山の地を訪れた際、岩の上で釣りをしていた老人から、お告げの地がまさにこの地であったことを知らされます。この老人こそが近江の地主であった比良明神で、比良明神が座っていた石は「比良明神影向石」として今も大切に守られています。

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