第1回ワークショップの記録
湖南に三井寺、延暦寺、石山寺の伽藍を有し、湖北・湖東に素朴な信仰の里が広がる滋賀県は、「神と仏の美」を誇る傑出した文化と歴史の地である。精神の営みを語る、豊かにして普遍的なその「心の遺産」を、県域のみならず日本の貴重な財産として次世代に継承するためには、まず県内外、国内外の多くの人々が滋賀を訪れ、それを見て親しむことが欠かせない。文化遺産の公開と国際交流の動向を踏まえて、世界の類例とその「見せ方」を紹介しつつ、文化をツールとする滋賀県の活性化のために、その「心の遺産」をどのように「見せる」か、を新たな提案を含め、世界に広がる視野から文化遺産を「見せる」ための工夫と方法を考察する。