第3回ワークショップの記録

日本一の湖・びわ湖を県土のほぼ真ん中に置く滋賀県は日本の国が長い歴史を作る中で精神的、マネージメント的に中枢にあった土地と言って過言ではなく、それを伝える文化遺産も歴史的事実も、それに関わった人物の業績も…、しっかり遺しており、この地に伝わる「地域資源」は超一級の事象、事物です。特に大津市は「古都」に政令指定されているように為政者が素通りできないほど地理的にも重要な町でした。にも拘わらず、歴史遺産、文化遺産とされる素材自身が十分輝き得ていない部分があります。何故なのか……。昨年、文化庁の「日本遺産」に認定された「びわ湖とその水辺の景観—祈りと暮らしの水遺産—」は、滋賀・大津の文化の厚みをあらためて感じさせるものでした。同時にその内容は日本の文化を凝縮させたものであるとさえ感じました。これを次代へ伝えていくために何をどうしなければならないのか、具体的に考えてみたいと思います。

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