第12回ワークショップの記録

我が国では長く「神仏習合」の時代が続いたあと、明治維新に伴って「神仏分離」政策がとられたことは周知でしょう。しかし、神仏がどのように習合したのか。習合の結果として、仏教と神道はどのように変化したのか。また政教分離がまだ謳われていなかった時代に、政治権力は仏教・神道にどのように関わったのか。これらについては意外に知られていないようです。本日の講演では、神仏習合下における藤原氏と菅原氏、延暦寺と園城寺、北野天満宮と太宰府天満宮などを視野に入れながら、政治権力・宗教権力を貫く対立・連立の姿を紹介しながら、中世における園城寺の意味を考えたいと思います。

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