大日山と乳の池

伝説によると、むかし湖北の竹生島には三つの島があり、その一つが琵琶湖から瀬田川に入り、流れ着いて陸地となったのが大日山であるといわれています。「大日山」の名の由来は、奈良時代の僧・行基が、この山全体を大日如来の姿とみなし、山頂部の自然石に頭部を彫ったことに因みます。登口には「大正四年(1915)建立」の道標があり、山頂にある大日寺へと導いてくれます。滋賀県で最も低い山でありながら、山頂付近には古墳群も多く、歴史上貴重な山として知られます。また、南側山腹には「乳の池」と呼ばれる2m四方のちいさな池があり、夏の旱魃にも水が絶えることはないということから、乳の出の悪い女性が大日寺に参りこの池の水をもらって帰ると、乳の出がよくなるといわれています。

ゆかりの地
大日山・乳の池・大日寺

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