へそ石

奈良時代に造営された保良宮の礎石と伝える石です。地元では雨乞い祈願に用いられ、「雨壷に願かけて、へそ石焼くと雨が降る」との言い伝えが残されています。「雨壷」とは雨壷神社のことで、現在は近津尾神社の境内に移されていますが、旧社地は国分団地の南側の山すそに祠が祀られていました。
雨乞いは、まず村人がこの雨壷神社に集まり、たいまつを焚いて祈願するところから始まります。そして国分団地内に残る「へそ石」へ行き、たいまつで石の中央部にある出っ張りを焼きます。ついで神社裏の雨壷池へ行き、たいまつで池の水をかき回すと、不思議なことに雨が降り出したといいます。

ゆかりの地
雨壺神社・へそ石

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