除夜会

除夜会とは、年の瀬に仏前にて一年を振り返り反省しつつ新たな一年を迎える法要のことです。
三井寺では、大晦日の午後11時、全国より寄せられた献灯に照らし出された金堂で、僧侶たちによる読経の声が聞こえてきます。
同じ頃、西国十四番札所観音堂からは、伝説・琵琶湖の龍神を模したつくりものを先頭に法螺の声高らかに提灯の列が続き、
「六根清浄懺悔々々」の合唱が始まります。
一行は金堂に至り、献灯して阿遮梨の加持をうけます。本尊に礼拝した後、銅螺の音と共に、役僧の
「除夜の鐘ぇー」という大声を合図に第一鐘が打たれます。
伝説に則り、数多くの鐘の音が龍神に告げられ、厄除けと新年の招福を祈念します。