大湯屋

大黒天堂の西に建ち、妻を正面とする切妻造の建物で、内部は前室、脱衣場、浴室の三室構成となっています。「石山寺年代記録」には、現在の建物として浴室が、退転した建物として大湯屋が挙げられていますが、浴室は寛文5年(1665)に再建されたことが記されています。しかし、大棟の鬼瓦の銘に享保18年(1733)の刻銘があり、そのころに建て替えられた可能性もあります。湯屋は全国的に例が少なく、貴重な遺構の一つです。

時代
享保18年(1733)
構造
正面三間 背面四間 奥行五間 切妻造 妻入 桟瓦葺

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