園城寺護法善神堂(千団子社)

護法善神堂は、子供の守護神・鬼子母神(重要文化財)をまつり、毎年5月に行われる祭礼「千団子祭り」で親しまれている。祭礼の隆盛とともに享保10年(1725)から大規模な整備が行われた。南北約20m、東西約100mの敷地を限り、西方奥の一段高い場所に三間社の本殿を建て、唐門に透塀を廻らし、一段下がった前庭に拝殿(現在は廃絶)、放生池と石橋(享保10年)、さらに外堀に表門を開き、各建物が一直線上に並ぶプランが採用された。引き続いて本殿北に預坊(財林坊)と表門・門番所と整備がなされ、本地堂を移築した享保19年(1734)まで10年近くの歳月を費やした。

指定区分
大津市指定有形文化財
時代
江戸時代(享保12年 1727)

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